「戦後レジームからの脱却」の意味がいまいち分かり辛かった

だいたい戦後レジームの一番の根底にあるのは、"対米従属"ということだろう。
憲法だの教育基本法だのといったのは、それが表面化しているだけのことに過ぎない。
戦後レジームからの脱却」とかいいながら、一方では、従軍慰安婦の問題でアメリカの議会が騒ぎ出すと、河野談話を踏襲を強調したりしてアメリカには全く逆らえないことを示してきたのだ
要するに思ってることとやってることとの乖離が徐々に激しくなってきて、安倍氏は、自己分裂状態に陥っていた部分があるのではないか。もし安倍氏がほんとうに病気だとしたら、これがその遠因であってもおかしくない。
また、対中国問題でも乖離があるように思う。この点で乖離していたのは、安倍氏の中ではなく、こんどは安倍氏と巷ウヨとの間なのだが。
安倍氏は小泉氏と違って中国と正面からやりあわなかった。戦後ずっと中国に「土下座」していたのを小泉氏がせっかく対等にしたのに、安倍氏は何も動かない。巷のウヨクの人にとってはそう映るはずだ。中国があれこれ文句を言わないということは、むしろ、きっと不満なんではないか。彼らにとっては、なんだ戦後の見直しっていってもたいした事起きないじゃんか、という事になる。なんだ戦後レジームからの脱却って?というわけで、左からも右からも評判がわるくなる。
その右の人たちの熱の冷め方は、今年の靖国の参拝者数に如実に表れている。