勝ったのは自民党(ただし旧)

じつはもともとブックマークが多くて見たのはこのページだった。
勝ったのは無党派・リベラルか労組・マスコミか - アンカテ
これについて言いたいことは多くないんだけど、小沢氏にまだこんなに期待する人がいたんだ、ということを認識。
しかも、じつはホントに単なる静養に過ぎないのかもしれないのに、いま情勢を分析しているなんて、すごい過大な期待を。
小沢氏は、こういう憶測を受け入れやすい行動を取りたがる人だから、仕方ないのかもしれないけど、この人がそんなに深いはかりごとを行うような人だという考えの源泉は一体どこにあるのだろう。


ところで自民党呉越同舟のノウハウも、郵政民営化というグローバリズム的政策を前になんの意味もなかったように、民主党にノウハウがあろうとなかろうと、これもあまり関係はないだろう。
けっきょくは現代の政治的対立は、ドメスティックな分配重視型かグローバルな競争重視型かの対立しかなく、小泉から続く競争重視型の政策の反動が今回あらわれたわけで、勝利したのは労組でもリベラルでもなく、旧態然とした昔の自民党的なものが勝利したのだ


したがって今後民主党が、今回の選挙結果に味をしめて、より分配重視、地方重視の政策に傾くとすれば、ネオリベ的観点から民主党を支持してきた人たちはどんどん裏切られることとなるのではないか。
湾岸戦争に協力的だった小沢氏が、民主党がそうなったときでもまだ党首とは思えないのだが、万が一、小沢氏が分配重視政策に軸足をおき党首を続けたとして、だからといって都市部の民主党支持者はそれでも支持を続けるのだろうか。続けるとすれば小沢氏も相当なファンがいたものである。
もうそこまでいくと政策云々ではなく、彼が体現する「豪腕」と言われたその政治的強さに魅せられているのだろう。自らが現実に強くな(れな)いことの埋め合わせとして。