大事にならなかったのは良かった、がしかし

当事者以外の関係者の大人的対応で大事に至らなくてよかった、なんてのはいちいち言うのも恥ずかしくなるくらい当たり前の結論で、私もそう思う。
個別的な出来事にかんする感想としては、それで終わってしまうのだが、あえてコミケとかその他の固有名詞から離れて一般論として考えてみると、いちどこのような「突撃」とされるような事象は、大事となってしかるべきではないか、と思う。
今回の件では、片方は警察が介入してきた重大事件であると印象付けようとし、一方はせいぜいどんな奴か見に行っただけだろうと印象付けようとし、警察がどれほど介入したのかどうかが外部には分からない。
今後、「突撃」行為への抑止力になれば良いと考える私としてはむしろ、敬愛するid:buyobuyoさんと違って、警察が介入してきた重大事件であるという印象操作の方が勝って欲しいという気もするのだが、それを考えるとこんなグレーな状態ではなく警察が介入してきたことがハッキリした方が良かった。いちいちリンクするのが面倒なのでしないが、例の内定取消危機大学生騒ぎなどを見聞すると、とくにと思う。
こういう現象が始末に負えないのは、たんなるいたずら心や弱いものイジメという負の意識ではなく、絶対的正義の意識でもって「突撃」(=リンチ)が行われていることだ。したがって、説教でそれを止めるのは不可能に近く、なんらかの仕組の構築のキッカケが必要ではないか。
(念のため再度いうと、あくまで一般論であって、コミケが汚されなかった今回の個別の結果については良かったとしか言えない)