光市母子殺害事件・感想2

昨日は「私もまた左右関係のない人間なのかもしれない」などとすっとぼけた事を書き飛ばしてしまったのだが、ブコメを書いて気付いた。私は保守主義者であった。(近代主義者という意味において。)


mojimojiさんが綿密な解釈をしていて私はそれに非常に共感を覚えた。
そして、"こういう文学的想像力が必要"とかブコメに書いたのだが、まさしく文学とは近代(国家)を成立させたものであるわけで。そしてmojimojiさんのように、文学的想像力を働かせることも、被告人少年を、オミットするのではなく共同体の一員として回収する行為と言えなくもないのだ。つまり方向が異なるとはいえ、近代国家の共同体の結束の強化に寄与しようとしている。それに同意を感じている私は保守主義者という事になる。


おわり。


追記:
被告人元少年を異物として排除することで共同体が強化される、という側面もある。
この「共同体」は近代国家が共同体であるという意味の共同体とは異なるものとして思考できるが、ここ日本ではそれらは明確に峻別できず、常に曖昧に重なり合おうとする。
私は前者の共同体の外側にいたいと望むのであるが、"後者の共同体(近代国家)に属する限り前者の共同体にも属さなきゃおかしい"という圧力が存在する。例えば愛国心とか。