CDが売れなくなった理由

もちろん一番大きな理由は音楽自体の魅力が薄れてきた事なんだけど、身も蓋もないし一度書いたことなのでこれ以上やめとく。
その他の副次的な理由で一番と思われることを書く。例えば、ケータイやパソコンやゲームにカネを使うようになったというような。
当然上記のような理由も考えられるが、そもそも、ケータイなどにカネを使う層ってCDを月に何枚も買うような層と重なるのかな、という疑問があって、私が考える一番大きな副次的な理由は違う。
では何かと言うと、それはヤフオクとアマゾンのマーケットプレイス(あるいはブックオオフなど)のせいだ、というもの。
レコードとかだと磨り減りという問題があって、それこそマニアは同じ盤を2枚も3枚も買ったりという話すらあったんだけど、CDは違う。大きな傷があればプレイできない場合があるが、プレイさえできれば音は全く変わらない。
そこで、欲しいCDがあると、ちょっと昔だったらまず、ディスクユニオンに行くわけ。でも発売直後とかだと殆ど出てないし、半年後でもすぐ売れちゃって中々ゲットするのが難しい。ディスクユニオンの隣にでも住んでれば違うかもしれないけど、週に一度くらいじゃ中々タイミングが合わないし、都内の中古屋はしごするだけで疲れちゃう。しかもディスクユニオンなどの中古CD屋の存在そのものが一般人にはメジャーじゃないので、なかなかモノが出てこないというのもある。
そうするとシビれを切らせて、まあHMVで新盤買うしかないだろうという選択肢が出てくる。
これがネットで激変した
欲しいのが出てくるとまずヤフオク見る、アマゾン見る、で余程レア盤でないかぎり、大抵中古が出ている。その中で一番安い奴ゲットすればいいわけで、10分くらいで終わってしまう。
こんな状態で新盤と言われても気分としてもう買えない。
こうしてネットで手に入れたものをまたネットで売れば、その差額を払ってレンタルしたようなもので、ネットというでかいレンタルスペースで権利者にお金が行く事無く音楽が流通しているかのような状態。
これが、発売日に新盤を買わせてしまうようなオリジナリティとか革新性があればまた少しは違うと思う。それに、それはまた、音楽そのものではなく音楽家への追随にも繋がるし、そうすると新盤買ってその人にお金をバックしようという気持ちにもなる。
だから、そういうもの(音楽の魅力)も薄れてしまうと話にならない。メタルなんて昔のAC/DCでもうほとんど完成しちゃってるよな、とか、ヒップホップなんてジェイZ、カニエとか言ってるけどLLクールとかスヌープの頃からたいした変化ねーよな、という話で終わり。

※リンクするの忘れてた。http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080717/1216283129での話について。